海外各地の旅行先で出会った鉄道風景を紹介します。日本国内の話題も時々。

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シカゴの高架鉄道「シカゴ 'L'」

[2014年7月]

今回乗車したのは、シカゴの名物としても知られる高架鉄道「L」。名称は、高架を意味する「Elevated」に由来しています。地下鉄がないシカゴ (「L」の一部区間は地下化されていますが) では、この「L」が市内交通の主役を担っています。

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旅行者として最初にお世話になることが多いのは、シカゴ・オヘア国際空港からのアクセス。市中心部までの所要時間は45分ほどです。通勤用の車両がそのままやってくるので、大荷物を持った空港利用客にとっては、少々居心地が悪い感じもします。運賃は全区間均一の3ドルで、オヘア空港から乗車の場合だけ、5ドルの特別運賃が適用されます (他の駅から空港へ向かう場合は3ドル)。24時間運行で利便性は高いものの、治安の問題もあり、深夜はあまり利用しない方がよいとされています。


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市中心部のループ区間を走る電車。運行系統には8種類あって、それぞれ「ブルーライン」「レッドライン」等の名称がつけられていますが、線路は共用で、ループにもさまざまな運行系統が乗り入れる形になっています。一方で、ループを一周する運行系統はなく、ループ内でも区間によっては乗り換えが必須となるほか、内回りと外回りで運行系統が異なり、行きと帰りで異なる駅での乗換えが必要となったりします。


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歴史を感じさせる鋼鉄製の高架橋。最初の区間は19世紀末に開業したとのこと。


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運行されている車両は3種類。ステンレス製2扉の車体構造は共通で、顔つきもあまり違いがないため、慣れないと区別は困難です。運行系統によって使用される車両形式にも違いがあります。


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ループは市中心部の道路上に建設されているため、路線形状はほぼ長方形で、4箇所の角部分では、線路はほぼ直角に曲がっています。電車は車両を軋ませながらカーブを曲がっていきます。


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北西の角部分では、南から東へカーブするループと、北および西から合流するループ外の線路が交差する十字路になっており、平面交差と直角カーブの線路が複雑に組みあわされた構造になっています。交差する列車の信号待ちシーンも頻繁に見ることができます。なお、同様の交差部分は南東の角にもあり、こちらは3方向が交差するT字路構造になっています。


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