海外各地の旅行先で出会った鉄道風景を紹介します。日本国内の話題も時々。

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リヴィウ ~ チョープ : 長距離客車列車に乗って国境の街へ

[2019年5月]

ウクライナ西部の中心都市、リヴィウ (Lviv) から、長距離客車列車に乗って、ハンガリーとの国境の駅、チョープ (Chop) へ向かいます。

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リヴィウ駅に到着した、オデーサ (Odesa) 発ウジホロド (Uzhgorod) 行きの108列車。全区間を約19時間掛けて走る夜行列車です。ここまでの牽引機はVL80型交流電気機関車。


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108列車の行き先表示。どこかで見たような、少なくともウクライナでは走っていないような列車が描かれています。


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主要駅らしく、この駅で多くの乗降があります。停車時間は26分です。


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リヴィウを境に、電化方式が交流から直流に切り替わります。機関車もChS7型直流電気機関車に交換されます。


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列車に乗車します。今回は二等車 (クペー) を選択。この車両はカフェとの合造車のため、一等車並みに座席数が少ない定員16名です。


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二等車の車内。シーツは別料金です。同室になった他の乗客たちは短区間の利用者ばかりのようですが、人によってシーツを敷いたり敷かなかったり、また上段のベッドに上がって寝転ぶ人もいれば、下段のベッドを共用して座る客もいて、車内での過ごし方はみんなバラバラです。


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ウクライナというか、旧ソ連諸国の客車列車は、窓のカーテンを引いたままということが多く、外の景色が見づらいのが難点。


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この客車はオデーサ~ウジホロド間の列車で固定運用となっているようで、壁に時刻表が貼ったままになっています。各駅の到着時刻と発車時刻がすべて書かれており、列車が今どのあたりを走っているのかすぐにわかるので有難いです。


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時々気になって車窓を眺めてみますが、あまり外もよく見えないので、大半の時間はベッドに横になって怠惰に過ごします。


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暇つぶしがてら、同じ車両にあるカフェを覗いてみます。メニューは特になく、その時あるものを頼むスタイルのような感じ。一人だけボルシチを食べている客がいましたが、基本的に利用者は多くなく、終始閑古鳥が鳴いています。


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ショーケースもスナック菓子が並んでいるだけで、あまりやる気がなさそうな雰囲気。厨房にいる乗員もヒマそうです。


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あまり客は来なくても、律儀に深夜早朝を除いてずっと営業しています。


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リヴィウを出発して4時間少々で、ムカチェヴォ (Mukachevo) に到着。ハンガリー国境まではあと1時間ほどです。


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ムカチェヴォから先は標準軌との併用区間となり、写真のような四線軌条が見られます。2018年末からムカチェヴォとブダペストを結ぶ直通列車の運行が開始されています。


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途中ではやや遅れていましたが、チョープにはほぼ定刻に到着です。ホーム上には国境警備の係官がいて少々物々しい雰囲気。こっそりと少し写真を撮ってホームを離れようとしたところ、見るからに地元民ではない私は係官に呼び止められてしまいます。「旅行の目的は?」などの型通りの質問をされるだけですが、カメラを持っていたので「ジャーナリストか?」とも。入国の際にも同じ質問を受けましたが、ウクライナではカメラを持っているとそう見られるのでしょうか。


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