海外各地の旅行先で出会った鉄道風景を紹介します。日本国内の話題も時々。

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チョープ ~ ザーホニ : ウクライナとハンガリーを結ぶ一駅間だけの国際列車

[2019年5月]

ハンガリーと国境を接するウクライナ側最後の駅、チョープ (Chop)。ここから国境を越えてハンガリー側のザーホニ (Záhony) まで、一駅間だけを結ぶ短距離の国際列車に乗車します。

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チョープの駅構内。軍服を着た係官がいて、国境の駅らしく若干物々しい雰囲気です。写真を撮ると怒られそうな感じなので、こっそりと撮影します。


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あいにくと駅の外は土砂降り。散策は諦めて駅の中で過ごします。


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この駅を発着する列車は意外に多く、ハンガリー方面はザーホニまでの区間列車が1日7往復と、他にもブダペストまで行く長距離列車なども運行されています。この駅はまたスロバキアとの国境にも近く、スロバキア側の国境の駅、チエルナ・ナト・ティソウ (Čierna nad Tisou) や、その先のコシツェ (Košice) までを結ぶ列車もあります。もちろん、ウクライナの国内列車も発着しています。


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ザーホニ行きの切符はこの9番窓口で購入します。窓口は一つしかありませんが、今回は乗客がそれほど多いわけでもなくあまり混雑はしません。時間に余裕がない場合を考えて、前もってウクライナの別の駅にある国際列車窓口で切符の事前購入ができないか試してみましたが、発券できないと言われたので、どうやら当日にこの駅で買うしか方法がなさそうです。


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この木の壁の向こうがパスポートコントロール。列車の発車時刻直前にならないと入れないため、扉の前でしばらく待ちます。


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ホーム上に停まるザーホニ行きの列車。客車が1両のみです。機関車はまだ連結されていません。


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車内はボックスシート。各区画に一組ずつ座ってもまだ空席があり、1両でも十分な程度の乗客数です。


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ハンガリーへ向けて出発です。雨も上がり天気は回復してきました。ウクライナともお別れ。


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国境へ向けて走ります。


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ウクライナは1520 mmの広軌で、ハンガリーは1435 mmの標準軌。チョープ~ザーホニ間は両軌間の併用区間となっています。列車が走る写真中央の線路と向かって左側の線路が標準軌で、右側が広軌の線路です。


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たった一駅間だけの列車は、行き先表示も簡素。


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チョープから10分ほどで、列車は国境に差し掛かります。両国の国境はティサ川で隔てられています。川を渡る鉄橋は単線で、橋の部分だけ広軌と標準軌が組み合わさった4線軌条になっています。


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川を渡り、ハンガリーへ入国です。


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国境の川から2分ほどでザーホニに到着。途中で時折停車しながらのんびり走っていた列車ですが、時刻は大分余裕をもって組んであるようで、予定より5分ほど早い到着です。


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到着後すぐに入国審査の係官が列車に乗り込み、車内でパスポートのチェックと押印が行われます。手続きが済んだ乗客から順次下車ができます。この駅で接続する次の列車までの乗り換え時間が20分しかなく、入国審査で時間が掛かったら間に合わないかもと少々気を揉んでましたが、実際にはものの数分程度で全員分の審査が終わります。


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駅舎は蒸気機関車を模したデザインでしょうか。


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駅舎内は近代的な造りで、売店などもあります。ウクライナ側と比べるとかなり明るい雰囲気です。


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まだ時間の余裕があるので、ちょっと外にも出てみます。


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小奇麗な街並みながら、特にこれといって特徴もなさそうな駅前。あまり時間もないので早々に駅に戻ります。


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先ほどウクライナから乗ってきた列車は、機回しを終えて再びウクライナへ向かいます。


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ブダペスト行きの準急列車。この列車に乗り継いで旅を続けます。


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