海外各地の旅行先で出会った鉄道風景を紹介します。日本国内の話題も時々。

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ニーレジハーザ ~ ブダペスト : 特急列車「インターシティ」

[2019年5月]

ハンガリー東部の主要都市、ニーレジハーザ (Nyíregyháza) から、国内区間のみを走る特急列車「インターシティ」に乗って、首都のブダペストを目指します。

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ウクライナ国境近くのザーホニ (Záhony) から乗ってきた準急列車。ニーレジハーザには2分少々遅れての到着です。


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ここからブダペスト行きの「インターシティ」IC 603列車「ヴァールダ (Várda) 号」に乗り換えます。乗り換え時間はわずか6分で、時刻表にはご丁寧に「接続列車が遅れても待たない」との注釈もあり少々焦ります。実際には同一ホームでの対面乗り換えなので難なく乗り継ぎができます。


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牽引機は、ハンガリーで主力機として活躍する431型電気機関車。ハンガリー地場のガンツ (Ganz) 社製で、1960年代から製造された古参機です。2011年の名称改正前はV43型と呼ばれていました。


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列車は客車4両編成。うち3両が二等車です。「インターシティ」の客車には車体側面に専用のロゴが描かれています。


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一等車は最後部に1両のみ連結。一等車は幕板部に黄色の帯が引かれています。今回はこの車両に乗車します。


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一等車の車内。1+2列の開放式の座席で、シートの向きは固定されています。座席間隔はそれほど広くなく、日本でいう「グリーン車」よりは、「ちょっと贅沢な普通車」程度の設備です。


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車内にはモニターがあり、停車駅と到着時刻が案内されています。列車が遅れたときは、見込みの到着時刻も表示されます。


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ハンガリー第二の都市、デブレツェン (Debrecen) に到着。やや早着気味です。


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ハンガリー語で「アルフェルド (Alföld)」と呼ばれる、広大なハンガリー平原の中を列車は走っていきます。車窓には一面の農地が広がり、農業国のハンガリーらしい風景でもありますが、変化が少なくちょっと単調です。


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当初は順調に走っていた列車ですが、前を走る列車が詰まっていたのか、途中何度か減速を繰り返しながら、終点のブダペスト西駅 (ブダペシュト・ニュガティ・パーヤウドヴァル Budapest-Nyugati pályaudvar) には結局20分ほど遅れて到着。ニーレジハーザからの所要時間は遅れ分を除いて約3時間20分です。


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ブダペスト最大のターミナル駅はブダペスト東駅 (ブダペスト・ケレティ Budapest-Keleti pu) とされているものの、開業したのはこの西駅が数年先の先輩格です。この駅は国内列車の発着がメインですが、ウクライナやチェコ方面とを結ぶ一部の国際列車も発着しています。


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エッフェル塔で知られるギュスターヴ・エッフェルによって設計されたという西駅。ホームを覆うドームはメンテナンスが十分でないのか場所によっては雨漏りがひどく、構内にいる客も傘を差しながら歩いています。将来的にブダペストのもう一つのターミナル駅であるブダペスト南駅 (ブダペシュト・デーリ Budapest-Déli pu) との間をトンネルで結ぶ計画もあります。


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