ブダペストの近郊列車で空港最寄り駅へ
[2019年5月]
ブダペストの中心部から、ブダペスト・リスト・フェレンツ国際空港まで列車に乗って移動します。現在は空港に乗り入れている鉄道路線はありませんが、空港近くを線路が通っており、最寄り駅であるフェリヘジ (Ferihegy) からバスに乗り換えることになります。
ブダペストの3つの主要ターミナル駅の一つである、ブダペスト西駅 (ブダペシュト・ニュガティ・パーヤウドヴァル Budapest-Nyugati pályaudvar)。フェリヘジまで乗り換えなしで行ける近郊列車は、この駅から発着しています。
エッフェル塔で知られるギュスターヴ・エッフェル (Alexandre Gustave Eiffel) の設計により1877年に建てられたという駅舎。この日は朝からやや強い雨が降っていますが、ところどころ雨漏りがひどい箇所があり、構内にいても傘を差さないと濡れてしまいます。
近郊列車は屋根のない端っこのホームから発着するので、雨漏りとは関係なく結局は濡れます。近郊列車には電車タイプと客車タイプの2種類があり、今回乗車するのは写真の客車タイプの車両。制御付き客車を連結したプッシュプル方式の6両編成です。
1960年代製造の古い客車ですが、2000年前後より順次改修が行われており、近代的な内装になっています。乗客はまばらです。
雨のブダペスト西駅を後にします。
この列車は快速列車で、いくつかの駅は通過します。それでも3～5分程度の間隔でこまめに駅に停車していきます。
ブダペストの南の交通結節点である、ケーバーニャ・キシュペシュト (Kőbánya-Kispest)。この駅からでも空港行きのバス200E系統に乗り換えが可能です。地下鉄3号線とも接続していますが、訪問時点では改修工事中のため区間運休中で、その代行として200E系統が運行中の区間の駅まで延長運転されています。
ブダペスト西駅から20分ほどで、目的地のフェリヘジ駅に到着。幸い、雨は小降りになってきました。
空港接続駅として多くの特急列車も停車するフェリヘジ駅。まるで無人駅のような簡素な構造ですが、実は跨線橋の奥に隠れてこっそりと有人の切符売り場もあったりします。この駅を利用する空港利用客は多くなく、ほとんどの客は地下鉄からバスに乗り継いで行きます。バス停はブダペスト西駅方面のホームから階段を降りてすぐのところにあります。
