枋寮 ~ 嘉義 : 気動車特急・自強374次
[2016年3月]
台湾南部を、気動車タイプの自強号に乗って移動します。
台湾南部の枋寮駅に到着した、台東発台中行きの自強374次。車両はDR3100形とよばれる形式で、1998年に製造された自強号用気動車の最終増備グループです。第一編成は日本車両により製造されましたが、第二編成以降は、日本車両からの技術支援を受けて、台湾でノックダウン製造されています。今後、自強号が走る路線は全ての区間が電化される計画のため、自強号用の気動車の投入は本形式で最後になる見込みです。
枋寮を出発した列車は、次の停車駅の潮州から電化区間に入ります。この駅までの電化工事が完了したのは2015年で、併せてこの駅までの複線化と高架化も実施されています。路線の近代化は着実に進んでいます。列車はこの先、終点の台中まで「架線下DC」として走ることになりますが、その走行距離は運行区間の実に3分の2に及びます。
高雄、台南と大きな駅を通っていき、車内は多くの立客も出る満員状態。需要は非常に旺盛です。
枋寮からは2時間あまり、夜の9時過ぎに目的地の嘉義に到着。日没後の乗車となったため、車窓を存分に楽しむという訳には行きませんでしたが、快適な列車旅でした。
列車は引き続き、終点の台中を目指します。この先、あと1時間半ほどの旅です。
台湾南部の主要都市である嘉義は、台湾の登山鉄道である阿里山森林鉄路の起点としても知られています。この日の旅は嘉義で終了。駅前のホテルに投宿します。