海外各地の旅行先で出会った鉄道風景を紹介します。日本国内の話題も時々。

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ハートヤイ ~ ナコーンシータマラート : タイ南部ローカル線の普通列車

[2012年8月]

マレーシアから夜行列車で国境を越えてハートヤイ (Hat Yai) に到着した後は、普通列車に乗り継いで、ナコーンシータマラート (Nakhon Si Thammarat) へ向かいます。

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ハートヤイ分岐駅での乗継時間は、時刻表上では4時間ですが、ハートヤイまで乗ってきた夜行列車の到着が2時間遅れたため、待ち時間は残り2時間です。暑い中で長時間列車を待つのも辛いので、この場合の列車の遅れはかえって幸運。駅構内の物売りから鶏肉とおこわを買って簡単な昼食などを取りつつ、列車の到着を待ちます。


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しかし普通列車も1時間近く遅れて到着したため、結局は3時間待ち。マレーシア国境のスンガイコーロク (Sungai Kolok) から来た、ナコーンシータマラート行きの地方452列車です。「地方」というのはバンコクを発着しない普通列車の列車種別で、英語での呼称は「Local」。ちなみに、バンコク発着の長距離普通列車は「普通 (Ordinary)」、同じくバンコク発着の短距離普通列車は「近郊 (Commuter)」で、普通列車も色々種別が分けられてます。運賃体系は同じです。


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列車は三等車が数両連結されただけのモノクラス編成。この駅で機関車の付け替えを兼ねて10分ほど停車します。ハートヤイを発着する他の普通列車は結構混んでいたようですが、幸いこの列車は比較的すいており、とりあえず席にはありつけそうです。


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なぜか不人気で空席が目立つロングシート車に乗車。他の車両はクロスシートですが木製の硬い椅子ばかりなので、この車両が一番快適に思えます。


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列車はハートヤイ駅を57分遅れで発車。ナコーンシータマラートまでは約4時間の旅です。


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列車が動き始めれば、風が入って少しは涼しくなると期待していたのですが、実際に吹き込んでくるのは熱風ばかり。駅で買い込んだ水を飲みながら暑さに耐えつつ、日が暮れるまでは我慢です。遅れを取り戻そうと頑張ってスピードを上げているのか、単に車両や線路にガタが来ているだけなのか、それにしても列車は良く揺れます。水飲むたび、服の上にこぼしてしまいます。


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続いては突然の雨。シャッターだけ閉めても隙間から雨が入って来るので、結局は窓ガラスも全部閉め切ります。車内は湿気も加わって更に暑くなります。


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日も傾き、雨も上がって徐々に涼しくなり始めた頃、ナコーンシータマラートへの支線が分岐するカオチュムトーン分岐駅 (Khao Chum Thong Junction) に到着。


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ここで列車の進行方向が変わるため、機関車は列車の反対側に繋ぎ直されます。遅れを意識しているのか、作業は結構迅速。作業完了後はすぐの発車です。


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支線を40分ほど走って、終点のナコーンシータマラートには定刻より30分遅れで到着。時刻表上では4時間の行程を3時間半まで縮めたことになり、やはり結構な急ぎ足で走っていたようです。列車を降りて先頭まで走り、列車先頭部の写真を一枚。運転手はニコニコしながら写真を撮り終わるのを待っててくれています。


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ここまで乗ってきた列車の客車も観察してみます。連結されていたのは、いずれも1950年代製と思われる、日本製の三等客車5両と荷物車2両の総勢7両編成。


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三等客車は、私が乗車したロングシート車の1両以外は、いずれも木製の硬いシートの車両です。同じ三等車でも、バンコク周辺を走る普通列車や長距離の急行・快速列車には、BTC1000形などの柔らかいシートの車両が優先的に充当されており、やはりタイでも地方の鈍行列車は車両面で冷遇されています。


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どの車両も外観は似ていますが、裾絞りの有無などの細かい違いも見受けられます。緑色基調の新塗色車両が多く、青白ツートンの旧塗色は2両のみ。旧塗色の絶滅も間近かもしれません。


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最後尾に連結されている2両の荷物車は、写真の三等・荷物合造車と、荷物車扱いの普通の三等客車が各1両ずつ。座席車が荷物扱いで連結されているのは、普通列車以外でもしばしば見かけます。


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車両観察も終わり、駅を後にします。この列車がこの日の最終で、以降はもう列車の発着はないはずですが、大勢の人が何をするわけでもなく駅のベンチに座っています。この日の旅はこれで終了。ナコーンシータマラートで一泊した後、翌日からまたバンコクに向けて旅を続けます。


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