バンコク・スカイトレインと地下鉄
[2007年8月]
バンコク市内の軌道系交通機関であるスカイトレイン (BTS) と地下鉄 (MRT) に乗ってみます。
スカイトレイン (BTS: Bangkok Mass Transit System) は、99年に開業した高架式鉄道です。第三軌条の普通鉄道方式を採用し、電車は3両編成。開業当初は高運賃のため利用客の不満の声も多かったようですが、現在では多くの人に利用されています。
路線はスクムウィット線 (Sukhumvit Line、写真右) とシーロム線 (Silom Line、同左) の2本があり、両路線は市内中心部のサイアム (Siam) 駅で接続しています。線路自体はサイアム駅で繋がっているので、車両が両線を互いに行き来することは可能ですが、通常の営業運転では線をまたいだ列車は運行されていません。BTSは現在も延伸工事が進められており、ネットワークはさらに拡大される見込みです。
一方こちらは地下鉄 (MRT: Mass Transit System) の駅。MRTは2004年に開業したばかりで、設備の真新しさが印象的。現在は1路線のみ。安全対策として、MRT各駅の入口には警備員が配置され、かばんを開けて中身を見せないと中に入れないようになっています (BTSは不要)。駅の入口を地面より高くしてあるのは、水害発生時に水が流入するのを防ぐためだとか。
MRT駅の構内の様子。スクリーン式のホームドアで線路とは完全に仕切られています。使用車両はBTSの物と酷似しており、車両数も同じく3両。一見、BTSの地下版といえなくもないですが、両者は全く別個に運営されており、乗車券も共通では使えません。ちなみに乗車券のシステムは、BTSが磁気カード式、MTSのはICチップ内蔵型のトークンが採用されています。
どういった理由なのかわかりませんが、訪れたこの日は朝から夕刻までMRT全区間が無料で利用できるようになっていました。何かの国家的な記念日だったのかもしれません。自動改札機も全開にされています。