海外各地の旅行先で出会った鉄道風景を紹介します。日本国内の話題も時々。

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サンクトペテルブルク市内交通

[2006年11月]

サンクトペテルブルクの市内交通を紹介します。

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路面電車 (トランヴァーイ)。かつてサンクトペテルブルクの路面電車網は世界最大規模を誇っていましたが、近年は路線が縮小されて3分の2程度となり、世界一の座も明け渡しています。とはいえ、依然として路面電車は市内交通の主役のひとつ。「いかにも旧共産圏」的な雰囲気の車両は旧ソ連の国産車。


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線路は道路上の併用軌道のほか、郊外には専用軌道もあります。比較的市内中心部に近いところでも、道路の真ん中に専用軌道が敷かれている場合もあります。レールはがたがたで乗り心地は良くなさそうです。


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電停では満員の客を吐き出しており、利用率の高さが伺えます。写真のような2両連結タイプには棒連結器が使用されており、編成は固定化されているようです。


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こちらは連接タイプの車両。路線によるのかも知れませんが、一番上の写真のような単行よりも、2両連結か連接車の比率が高いようです。どの車両も年季が入っており、近年流行の低床車はまだ導入されていないようです。


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こちらは市内交通の主役「その2」のトロリーバス (トロレイブス)。写真のように連接車もあり、利用者が多いことが伺えます。トラムよりも広い地域がカバーしているようです。


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1両モノのトロリーバス。トラムに負けず劣らず古い車両が数多く使われています。トラム、トロリーバスと普通のバス (アフトーブス) は3つとも経営母体が同じため、共通の切符で乗ることができます。


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地下鉄 (メトロ) もあります。写真は、サンクトペテルブルク中心部のネフスキー・プロスペクト (Nevsky Prospect) 駅の入口。市中心部は景観保護区域となっており、歴史的な古い建物を取り壊すことは禁止されています。道路に面した店や、地下鉄の入り口でさえも古い建物を流用して造られています。地下鉄の入口と出口は別々の扉に分かれており、入口から入ったが最後、切符を買って改札を通るまで外に出られない構造になっています。建物の左端にある青い丸型印がメトロのマーク。


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ネフスキー・プロスペクト駅の別の入口。普通の階段を下りてくタイプの入口もあります。ロシアの地下鉄駅は派手な装飾で知られていますが、旧ソ連時代の名残で写真撮影が禁止となってるため、残念ながら駅や電車の写真はありません。モスクワでは黙認されることも多い一方、サンクトペテルブルクはまだ厳しい、という話も聞きましたが、真実のほどは不明です。


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地下鉄で訪れたのはフルンゼンスカヤ (Frunzenskaya) 駅。目的はというと…。


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サンクトペテルブルクの隠れた穴場、その名も鉄道博物館。詳細の次の記事に譲ります。


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おまけ。サンクトペテルブルクの5つのターミナル駅のうちの一つ、バルチック駅 (ヴァルチースキー・ヴァグザール Baltiysky vokzal)。鉄道博物館の近くにあります。ロシアの主要都市では、ターミナル駅にはその路線の行き先となる名前が付けらるため、サンクトペテルブルクにはモスクワ行きの「モスクワ駅」や、フィンランド行きの「フィンランド駅」があり、逆に「サンクトペテルブルク駅」は存在しません。この駅も、バルト海方面へ向かう列車の駅として名付けられたようです。


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バルチック駅のコンコース。現在は近郊電車 (エレクトリーチカ) の専用駅となっているようで、入り口には自動改札機が設置されています。


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