海外各地の旅行先で出会った鉄道風景を紹介します。日本国内の話題も時々。

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サバ州立鉄道・ボルネオ島唯一の鉄道路線 (後編)

[2013年6月]

ボルネオ島を走る「サバ州立鉄道」の旅。終点のテノム (Tenom) で一泊した翌日は、再び列車に乗ってコタキナバル (Kota Kinabalu) のタンジュンアル (Tanjung Aru) 駅に戻ります。

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朝の7時のテノム駅。一番列車の発車は7:30ですが、すでに乗客が集まりつつあります。列車はまだ入線しておらず、きっぷ売り場も閉まったままです。


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運賃表には、タンジュンアルまで7.50リンギット (約230円) とありますが、通しの切符は売ってもらえず、ボーフォート (Beaufort) まで乗って、そこから先は切符を買い直します。


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やってきた列車は、前日に乗った車両と同じもの。今回は比較的空いているので、川が見える側の席を確保します。自慢の車窓風景が存分に楽しめそうです。


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パダス (Padas) 川の激しい流れが、走る列車のすぐ脇に迫ってきます。ラフティングの開始地点となるパンギ (Pangi) 駅は、この近くです。


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森の中にひっそりと存在する停留所で、列車を待つ乗客が1人。


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天気予報は「雷雨」とのことでしたが、幸運にも大外れ。空も晴れ上がって美しい景色が広がります。


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往路と同じく、帰路もハロギラット (Halogilat) 駅で乗り換えです。


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乗客が降りた後、改めて客車の中を観察。簡素な椅子が並ぶ、極めて質素な車内です。右奥はトイレ。


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ボーフォートからの列車もやってきました。日立製の中型ディーゼル機関車が牽いてきた今回は、見事に定刻の到着。この列車に乗り換えます。


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機関車の付け替えを行っている間、残された客車にはなんとブレーキが掛かっておらず、乗客を乗せたまま少しずつ逸走。少々恐ろしい状態ですが、乗客に動じる気配はありません。これも日常の風景のようです。


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ハロギラットからの列車には、前日に助けてもらった物売りのおじさん。今日も商売中。


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引き続きパダス川に沿って、列車はボーフォートへの旅を続けます。このあたりまで来ると、川の流れは大分穏やかになっています。


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土砂崩れで流されたと思しきレールは、沿線住民の物干しにも。


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ボーフォートにほぼ定刻に到着。列車の混雑もそれほどではなく、往路と比べると格段に快適で平穏な列車旅でした。


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ボーフォートでの乗継時間は1時間少々。プッシュプル車両の11:01発タンジュンアル行きに乗って、残りの旅を続けます。


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終点のタンジュンアルにも、定刻の午後1時過ぎに到着。これにて、サバ州立鉄道の旅は無事終了です。さしあたり、前日も利用した駅横の食堂で昼食でも取りながら、午後の予定を考えることにします。


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最後におまけ。コタキナバル空港の目の前を走る、ボーフォート行き列車です。同型車が廃車となった踏切事故は、まさにこのあたりで発生したようです。その踏切は、事故後に廃止されたとのこと。


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