419系・「月光型」クハ419・全4両の引退間際の姿を追う
[2011年3月]
2011年3月のダイヤ改正で、遂に全車退役を迎えた419系。特急時代の面影を残す「月光型」先頭車クハ419形は、改造された全6両のうち、北陸本線敦賀以南直流化に伴う運用縮小の際に2両が廃車となったものの、残る4両は最期まで活躍を続けました。晩年は、隙間風防止のために貫通扉・愛称表示機が埋められ、外観が大きく変化しましたが、各車毎に微妙な差異が見受けられます。その「月光型」クハ419形、全4両の、引退間際の最後の姿を捉えました。写真はいずれも引退直前の2011年3月撮影です。
トップナンバーのクハ419-1。貫通扉・愛称表示器は埋め込まれていますが、貫通扉の輪郭はくっきりと判別することができます。 (富山)
クハ419-1を含むD11編成の全景。 (富山)
続いてはクハ419-2。貫通扉はほぼ完全に埋められるなど、工事内容は最も徹底しており、輪郭部分も判別することができません。 (福井)
クハ419-2を含むD12編成全景。もともと強烈な違和感を放っている419系ですが、完全に埋められた貫通扉が更に違和感を増強している感じがします。 (福井)
こちらはクハ419-4。前面処理の様式はクハ419-1とかなり似ており、輪郭部も同様に判別することができます。ただし、よく見ると手摺 (ヘッドマーク台座跡?) の取り付け位置等に若干の差異があるのが確認できます。 (東金沢)
クハ419-4を含むD14編成全景。 (小松)
最後は、唯一、貫通扉の埋め込み工事を免れたクハ419-5。上記の3両と比べて比較的原型が保たれていることで、幾分バランスの取れた顔つきに思えます。タイフォンカバーの形状にも違いがみられます。 (水橋)
クハ419-5を含むD15編成全景。晩年は撮影対象として一番人気を誇っていました。 (富山)