海外各地の旅行先で出会った鉄道風景を紹介します。日本国内の話題も時々。

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20系臨時寝台特急・「あかつき81・82号」


1980年代後半、新大阪-九州間の臨時寝台特急として、西鹿児島行き「明星」とともに運行されていたのが、長崎行き「あかつき81・82号」です。定期列車の「あかつき」(この頃はすでに1往復のみの存在となっていました) の続行列車として、GW、お盆、年末年始などに運行されていました。

列車は「明星」と同じく、宮原区所属の20系7両編成 (カヤ21 - ナハネ20 x 5 - ナハネフ22または23) です。最後尾に連結されるのがナハネフ22かナハネフ23のどちらになるかは、シーズン毎にランダムに決まるところも「明星」と同じでした。なお、当時の宮原運転所 (現、宮原総合運転所) には、7両 x 6本分の20系客車が配置され、多客期には「あかつき81・82号」と「明星」、および大阪-青森間運行の「日本海81・82号」に各2編成ずつが充当されていました。

「あかつき81・82号」は「明星」と同日に運行されるので、よく両列車をセットで博多駅に写真を撮りに行っていました。下り「あかつき81号」が到着するのは朝7時頃で、比較的明るい時間帯に写真を撮れるのは良かったのですが、「明星」が発車する5時40分から、「あかつき81号」到着の7時まで、いつも暇をもてあましていたのを覚えています。その間にやって来る、定期列車の14系15形「あかつき」は興味の対象外でした。

これらの写真はすべて撮影時期を記録してませんが、おおよそ88、89年頃のものです。撮影場所もすべて博多駅ホームです。

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ナハネフ22の下り「あかつき81号」。絵入りマークは14系15形のものと縦横比が異なっており、わざわざ20系用にデザインし直したようなのですが、その割には文字の一部が切れています。


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「明星」ほど顕著ではないのですが、「あかつき81・82号」の絵入りマークにも、微妙な「個体差」があります。同じくナハネフ22ですが、上の写真と比べて、「あかつき」の文字間隔が広くなっているのがわかるでしょうか。これはだいぶ後になって、写真を見直してから気づきました。また、テールマーク台座部分への帯の延長の有無という点でも、上の写真とは異なっています。


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なぜか「あかつき81・82号」にはナハネフ22が充当される率が高かったように思います。2日連続で博多駅に通って、2日ともナハネフ22がくれば、そのシーズンは所要の2編成両方にナハネフ22が充当されていることになるため、ナハネフ23は次回以降のシーズンまでお預けとなります。「ああ、今回もダメか!」と何度嘆いたことでしょうか。そういう苦労 (?) の上に撮ったのがこの写真です。テールマークの文字色と背景色が反転しているのが面白いところです。また、この写真のナハネフ23は妻面まで帯が伸びていますが、妻面帯なしバージョンの「あかつき」の撮影もしました。しかし、激しくピンボケ。苦労して待った割に撮影技術がまったく追いついていなかったのも嘆かれます。


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上り「あかつき82号」のカヤ21。「字幅広いタイプ」のテールマークが使用されています。


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「あかつき81号」の行き先表示。何度見てもこの20系の種別・行き先表示器には心惹かれます。


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