海外各地の旅行先で出会った鉄道風景を紹介します。日本国内の話題も時々。

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名鉄600V線区の廃線跡をゆく

[2008年6月]

名鉄600V線区が2005年に全廃となって既に3年。最後に廃止となった揖斐線、美濃町線の区間の現在の様子を観に行ってきました。一時期は路線譲渡による廃止の話もあったようですが、結局は具体化せず、今現在、路線撤去の最中のようです。

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晩年は揖斐線の終点となっていた旧黒野駅。閉鎖されてはいるものの、ほぼ原型をとどめています。


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黒野駅構内。架線およびビームが撤去されている以外は、古びてはいるものの現役時代に近い状態です。


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3年あまりの間、この看板もずっと置かれたままだったようです。


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黒野駅西側の廃止踏切からの光景。留置線の設備も残っています。


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黒野駅から更に西側にのびていた、揖斐線・本揖斐方面跡 (正面) と谷汲線跡 (右側)。これらの区間は一足先に既に廃止となってましたが、一部で線路や橋梁などが残っているようです。


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黒野駅の隣、旧相羽駅。駅名標が外されていること以外、ほぼ原型を保っています。


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更にその隣の旧下方駅。このあたりは架線柱のビームも残っています。


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下方駅すぐ隣、藪川に架かる鉄橋跡。なんと途中までが残っているという珍しい状態です。


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対してこちらは美濃町線・旧下芥見駅。美濃町線も岐阜市中心部に近い方から順次レールの撤去が行われていましたが、関に近い区間ではほぼレールが残されています。


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併用軌道区間にある旧上芥見駅。プラットホームは草に埋もれかけですが、まだちゃんと残っています。一方、道路の向かい側にあった木造の待合室は、すでに撤去。


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廃線後は、アスファルトとレールの間にある隙間を無造作に埋めただけという感じです。


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ここの橋も、両端部分だけ撤去されて中間だけが残るという、奇妙な姿をさらしています。


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国道に並行する区間では、バス停の看板が路盤上に。


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旧新関駅。駅舎は看板を外したくらいで、そのままの状態で残っています。一部がタクシー会社に使用されています。


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プラットホームには、今にも電車がやってきそうです。


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駅構内の様子。


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線路内を耕作しないで下さい。


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長良川鉄道と接続していた旧関駅の跡。設置からわずか数年で御役御免となってしまいました。

***

廃止から3年経つというのに、これほど設備が残っているのにも驚きました。しかし、我々の訪問時にまさにレール撤去工事が行われていたくらいですので、今後は急速に痕跡が消えていくかもしれません。訪問するなら今のうちでしょう。


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