海外各地の旅行先で出会った鉄道風景を紹介します。日本国内の話題も時々。

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ロンドン ~ オックスフォード : 日立製の高速列車「クラス800」

[2020年1月]

イギリスの鉄道高速化計画の一環として導入された、新型車両「クラス800」。電化区間では架線集電、非電化区間ではディーゼル発電によって動力を賄うハイブリッド型の高速車両です。日立製作所が設計・製造した車両で、登場時は日本でも話題になりました。そのクラス800に乗車して、ロンドンから大学都市のオックスフォードへ向かいます。

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起点はロンドン・パディントン駅。ヒースロー空港からのアクセス列車「ヒースロー・エクスプレス」や「ヒースロー・コネクト」も発着するターミナル駅で、オックスフォード行きの列車にもこの駅で乗り換えができます。もっとも、ヒースロー空港からオックスフォードへは直通バスの方が早くて安いので、あまり鉄道を選ぶ人もいません…。


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オックスフォード方面の列車は、イングランド南西部をカバーする「グレートウェスタン鉄道 (Great Western Raiwaly, GWR)」によって運行されています。ホームには深緑色の塗色を纏ったクラス800が数多く停車しています。


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グレート・マルヴァーン (Great Malvern) 行きのこちらの列車に乗車します。GWRのクラス800各編成にはそれぞれ固有の愛称として著名人の名前が付けられています。この編成には、ウェールズ出身のサッカー選手にちなみ「ジョン・チャールズ ~ 優しき巨人 (イル・ジガンテ・ブオーノ Il Gigante Buono)」と名付けられています。


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二等車の車内。集団見合い式の固定座席で、座り心地はかなり固めです。高速車両とは言え、設備的には日本の特急列車と快速列車の中間くらいの雰囲気です。


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座席指定も可能で、予約済み席は窓上に表示が出るので、予約を持たない客はそれ以外の席に座るという仕組みです。通勤客が多い路線ということもあり、予約して乗車している人はほぼいません。


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ロンドンから45分程で、目的地のオックスフォードに到着。ここまで途中停車駅はなく、また日没が早い季節の乗車だったこともあり、ややあっさりとした旅になりました。すでに非電化区間に入っており、ロンドン発車時には動いていなかったディーゼルエンジンの音が響き渡っています。


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