海外各地の旅行先で出会った鉄道風景を紹介します。日本国内の話題も時々。

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バルセロナの近郊列車・ルダリアスなど

[2012年3月]

スペインの各主要都市には、スペイン鉄道 (レンフェ・オペラドラ Renfe Operadora) が運営する「セルカニアス (Cercanías)」と呼ばれる近郊列車が存在します。カタルーニャ州では近年、近郊電車の管理主体が中央政府から自治州政府へ移管され、名称もカタルーニャ語の「ルダリアス・ダ・カタルーニャ (Rodalies de Catalunya)」に改められています。この「ルダリアス」とともに、バルセロナで見ることができる、いくつかの列車を雑多的に紹介します。

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バルセロナの中心駅である、サンツ (Barcelona-Sants) 駅。近郊列車とともに、スペイン各地への長距離列車 (ラルガ・ディスタンシア Larga Distancia) や中距離列車 (メディア・ディスタンシア Media Distancia) など、多種多様な列車が発着しています。


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サンツ駅のコンコース。自動改札機が並んでいます。スペインでは、都市部の駅を中心として、近郊列車も中・長距離列車も乗車前の改札が行われており、きっぷを持たずにホームに立ち入ることはできません (地方部では改札がない駅は普通にあります)。またバルセロナ駅の特徴として、各種案内表記がカタルーニャ語、スペイン語、英語の3言語併記となっています。


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プラットホームは、高速鉄道「AVE (アベ)」発着用 (標準軌)、「ユーロメッド (Euromed)」など在来線の長距離列車 (ラルガ・ディスタンシア Larga Distancia) の発着用、近郊列車の発着用 (広軌)などに別れています。


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こちらは、近郊列車ルダリアス用の車両447系。ルダリアスの頭文字「R」を用いた新塗装です。


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ところ変わって、こちらはバルセロナの旧ターミナルであったフランサ駅 (バルセロナ・アスタシオ・ダ・フランサ Barcelona-Estació de França) に停車中の、アルビア (Alvia)・ユーロメッド (Euromed) 用「タルゴ250 (130系車両)」と、ルダリアス用の最新鋭車両「シビア (Civia)」。シビアの塗装はまだ旧名「セルカニアス」のものです。


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こちらも旧セルカニアス塗装のルダリアス用車両、450系。総2階建ての大型車体が特徴です。バルセロナの近郊列車には、以上の3車種が主に使用されています。


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こちらは、同じくフランサ駅に停車中の、中距離列車 (メディア・ディスタンシア Media Distancia) 用車両、448系。主要駅のとしての座をサンツ駅に譲って以降、フランサ駅の広い構内は、主に留置線として使用されているようです。


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同じく中距離列車用の440系。結構な古参車両ですが、更新改造によって近代的な外観となっています。この車両は中古車両としてチリやブラジルにも譲渡されています。


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バルセロナには、近郊列車のほかにも地下鉄や路面電車などもあり、充実した鉄軌道ネットワークを誇っています。更に、そのネットワークの補完的な役割を果たしているのが、FGC (カタルーニャ鉄道)です。FGCには、写真のようなミニサイズの地下鉄のほか、ケーブルカーに、ラック式鉄道に、広軌の郊外路線など、多種多様な鉄道が存在します。


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バルセロナの都市交通において、FGCはあくまで脇役ではありますが、少なくとも地下鉄路線には比較的新しい車両も導入され、一定の存在感はあります。郊外路線には結構寂れた区間もあるようですが、今回は訪問の時間がなかったので、また次の機会に。


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