海外各地の旅行先で出会った鉄道風景を紹介します。日本国内の話題も時々。

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チェスケー・ブジェヨヴィツェ ~ プラハ : ボヘミアをめぐる列車旅3

[2016年5月]

チェコの西半分にあたるボヘミア地方の都市を、列車に乗って巡る旅。最後はチェコ南部の古都チェスケー・ブジェヨヴィツェ (České Budějovice) から、首都プラハへ戻ります。チェスケー・ブジェヨヴィツェという長い名前は、チェコ東部のモラヴィア地方にある同名の街、モラヴスケー・ブジェヨヴィツェ (Moravské Budějovice) と区別するため、「ボヘミア地方 (チェコ地方) の」という意味の単語を冠したことによります。

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チェスケー・ブジェヨヴィツェ駅の駅舎。中世の街並みが保存された旧市街からはやや離れていますが、古都の玄関口にふさわしい外観をしています。駅前をトロリーバスの路線が横切っています。


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ホームに止まっているのは、気動車が客車を牽引するタイプの列車。このスタイルの列車はプラハ近郊でも見かけますが、なぜか引かれている客車は赤とクリームの旧式塗色のものが多いようです。


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オーストリアのリンツ (Linz) から到着した、プラハ行きの快速R 1542列車「アントン・ブルックナー (Anton Bruckner) 号」。この列車に乗車します。機関車はオーストリア鉄道 (ÖBB) 所属のシーメンス製「ユーロスプリンター (EuroSprinter)」シリーズの1116型です。


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オーストリア鉄道の機関車はこの駅までで、ここからはチェコ鉄道 (ČD) の機関車に付け替えられます。客車はすべてチェコ鉄道保有のもので、手動扉の旧式客車が主体の6両編成です。


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この列車は、オーストリア国内区間は「レギオ・エクスプレス (Regio Express: REX)」として、チェコ国内区間は快速列車「リフリーク (Rychlík)」として運行されます。チェスケー・ブジェヨヴィツェからプラハまでの区間では、パターンダイヤで毎時一本の快速列車が運行されていますが、そのうちの一部列車がオーストリアまで足を伸ばしている形です。


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チェスケー・ブジェヨヴィツェを発車し、列車はのんびりした田舎の風景の中を走ります。


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時刻は夕方の6時頃。車内も薄暗くなり、室内灯が灯ります。


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国際列車ではありますが、使われている客車はチェコ国内列車のものと同じ。名実ともに普通のローカル列車です。


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この列車も区間利用客が多く、途中駅での乗り降りが結構あります。


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チェスケー・ブジェヨヴィツェから約2時間半、列車は終点のプラハ中央駅 (プラハ・フラヴニー・ナードラジー Praha hlavní nádraží) に到着。時刻は夜の8時半。すっかり日も沈みましたが、まだ少しだけ明るさが残っています。


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