海外各地の旅行先で出会った鉄道風景を紹介します。日本国内の話題も時々。

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プラハ市内交通

[2016年5月]

チェコの首都プラハの鉄道を見て回ります。

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チェコ最大のターミナルである、プラハ中央駅 (プラハ・フラヴニー・ナードラジー Praha hlavní nádraží)。「フラヴニー・ナードラジー」は「主要な駅」という意味のチェコ語で、「hl. n.」と略されます。写真の駅舎は1970年代に建てられたもの。プラットホームは高台の上にあり、駅舎の方がプラットホームよりも低い位置にあります。


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1900年代初頭に建てられたアール・ヌーヴォー調の旧駅舎。高台の上のプラットホームに隣接しています。現在は修復作業のため閉鎖中で、残念ながら中に入ることはできません。


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大きなドーム屋根を持つプラットホームは通過式の構造。この駅からは国際列車や国内の主要な長距離列車の他、一部の近郊列車が発着しています。


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一方、近郊列車の多くが発着するのは、中央駅のすぐ近くにあるマサリク駅 (マサリコヴォ・ナードラジー Masarykovo nádraží)。マサリクとは旧チェコスロバキアの初代大統領、トマーシュ・マサリク (Tomáš Garrigue Masaryk) にちなんだ名称です。中央駅よりも古くに建てられたプラハ最初の駅で、当初は単にプラハ駅と呼ばれていました。


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ターミナル機能が中央駅に移された現在、マサリク駅に長距離列車の発着はありません。一方で近い将来、この駅を空港連絡鉄道 (計画中) の発着駅とする計画があります。


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プラハの路面電車はかなり大規模で、総延長は140 kmあまり。旧共産主義諸国で標準型車両として採用されていた地場のČKDタトラ (ČKD Tatra) 製車両が、今も現役として数多く活躍しています。一部には低床式に改修された車両もあります。


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一部路線には新型車両も導入されていますが、タトラの旧型車に比べると数はかなり少なめです。新型車両は同じく地場企業のシュコダ (Škoda) による製造です。


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地下鉄は3路線。旧ソ連製の車両が、近代化改修を受けて現在も活躍しています。


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シーメンスと旧アドトランツ (現ボンバルディア) の合弁によって製造された新型車両もあります。新型車両の導入により一部の旧ソ連製車両が置き換えられましたが、継続的な投入は行われておらず、旧ソ連製車両の完全置き換えはまだ先の話のようです。


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