海外各地の旅行先で出会った鉄道風景を紹介します。日本国内の話題も時々。

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観光列車「あそ1962」の旅

[2006年12月]

豊肥線を走っていたSL「あそBOY」は、車両が老朽化に耐えられず引退してしまいました。訪問しようと思えば幾らでも機会はあったのですが、結局乗車することもなく、ついに縁の無いまま永久にさようならという事態になってしまいました。その代わりにといってはなんですが、「あそBOY」に代わって登場した新鋭 (?) の旧型観光列車「あそ1962」に乗ってくることにしました。

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旅の出発地は、都合上、ここ豊肥線立野駅から。スイッチバックの駅として鉄道ファンには有名なところですが、あたりには特に見所も無く、旅のスタートとしては激しく中途半端なところです。私もこんなところを選んで少々後悔しました。


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立野駅のスイッチバックは、地図上では逆Z字型になっており、低地側の折り返し点が立野駅そのものとなってます。この写真は、熊本方面ゆきの列車がスイッチバックを終えて立野駅から走り去っていくところ。手前側の線路が山に向かって進み、更にもう一回折り返して大分方面に向かいます。


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こちらは立野駅近くにある南阿蘇鉄道の立野橋梁。列車正面が日光で光りすぎ、写真的には失敗です。立野では、特にすることもなかったので、こんな写真を取りながら時間をつぶしていました。


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そんなこんなでヒマを持て余すこと2時間。ようやく目当ての「あそ1962」がやってきました。


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運転手が窓から顔を出し、バックで立野駅に到着。駅には我々のほか誰も客がいません。


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ドアは開いても降車客なし。まあこんなところに観光に来る人はいないでしょうが…。


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列車は2両編成で、わたしは後ろ側の車両に乗車。車内には普通のボックスシートと、写真のような自転車置き場があります。自転車は一台もありませんでした。車内には、我々のほかにはその方面の趣味人らしき方々が10人弱ほどとカップルが一組。乗ったのが大晦日だったということもあるかもしれませんが、どうも「観光列車」として活用されているような雰囲気ではありませんでした。


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キャッチフレーズは「阿蘇カルデラライナー」だそうです。


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熊本駅に到着。なんとなくうすら寂しい旅でした。列車のコンセプトは、昭和30年代のレトロな雰囲気を再現ということらしいですが、レトロと阿蘇とはあんまり関係ありませんし、「キハ58形式」をウリにしたところで、鉄道に興味の無い一般の方にはどうでもいいことであり、何を狙っているのか少々分かりにくい気がします。まあ、冬の阿蘇は少々観光シーズンを逸していますので、夏の真っ盛りには活躍していることを期待しましょう。


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